今日は、笹川スポーツ財団で行われた「スポーツの現場における救急救命講習」を受講した。
研修は、虎ノ門の日本財団で9時半から1時間ほど国士舘大学の田中教授による講習があり、その後、1時間半にわたり、中尾講師による実技講習が行われた。

心肺停止から5分間で、脳死に至る、この5分間が生死の分かれ目になる。
救急車をすぐに呼んだとしても、出動までには3分ほどかかってしまう、現場に着くのに5分過ぎていたら、もうそこでかなり厳しい状況に陥るのだ。
救命処置に関しては、刑法でも民放でも、重大な過失でない限り罪に問われることはない。胸部を圧迫して脳に酸素を送り込むだけでも、この5分間が延びることになる。胸部の圧迫により肋骨が何本折れようが、死ぬよりは良い。AEDがあるなら、これを使えるだけで随分と違ってくる。
救急車が来るまでのあいだ、このような救急救命処置をすることは非常に意味があると改めて感じた。

実技講習はロールプレイだ。
倒れている人を発見した時から、周りの人たちを巻き込み手分けして救急救命をする処置の仕方を繰り返し繰り返し行った。
胸部の圧迫は、AEDと交互に二分間行う、1分間に100回の割合で胸部を圧迫するのだが、このピッチも繰り返し行い手に覚えさせた。
とても一人ではできない、周りの人と一緒になって、交代でやらないと、いつの間にか押す力が弱くなってきてしまう。
最後に簡単なテストがあり、受講証をもらって終了した。
今日はとても良い勉強になった。