先週受講したセミナーで、この「GNH」の話が出た。

GNHとは、「Gross National Happiness」 の頭文字からきていて、その意味は、国民総幸福量あるいは国民総幸福感と訳している。

中国とインドにはさまれた「ブータン」という国の王様が、かつての我が国日本のように国民総生産(GNP)で示されるような、急速な近代化からくる金銭的・物質的な豊かさを目指すのではなく、近代化の速度をコントロールしつつ、独自の立場や伝統を守ろうとする、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すべきだとする考えから提唱したもので、これがこの国の政策に反映されているという。

GNHを実際に指標に現すのは難しいところだが、調べたところ次の要素を挙げていた。

1.基本的な生活
2.文化の多様性
3.感情の豊かさ
4.健康
5.教育
6.時間の使い方
7.自然環境
8.コミュニティの活力
9.良い統治

だいぶ前に聞いたことがある「GNH」、その時は気に留めなかった。
「Look East」という言葉がかつてあった、日本を見習えだが、今では、日本こそLook Bhutanなのだ。