3月9日(金)最終列車で気仙沼駅に着いたので、暗く、周りの状況も分からず、そのままタクシーに乗って宿に入った。

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翌朝の10日(土)、旅館の窓から外を見た。

広い空間に瓦礫はなく、建物の基礎のみが、以前は家屋があったのだと分かる。

その向こうに見えるテントで、この日の午後、さだまさしがライブコンサートをやっていて、知らずに戻ったところ、最後の曲、精霊流しが聞こえた。

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気仙沼も満潮になると、海から浸水してくるという。

地盤沈下があり、1m近く沈んだところもあるようだ。

写真で見て分かるように、浸水しないように盛土してから道路が造られている。

どれほど地盤沈下したか一目瞭然、街の中を歩くと愕然とする。

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瓦礫はほとんどないが、大きな船が居座っている。

建物が残っていても、とても住めるような商売できるような状況ではない。

この大きな船は震災モニュメントみたいになっているが、地元の人たちはどんな思いでいるのだろうか。

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気仙沼にも有名な酒蔵がある。

ここは蔵ではないが、ひとつが、蒼天伝の銘柄で有名な男山本店。

少し傾いているだけのように見えるが、これが3階部分だそうだ。

だるま落としのように1階2階と無くなってしまった。

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もう一つが、角星だ。

こちらは、道路際から流されて奥までいってしまった。

しかも、ここが2階部分ということで、やはり、1階は流出してしまったようだ。

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ボランティアの人たちがいたのかどうか分からないが、街から離れた45号線沿いで、東日本復興支援ボランティア村ハッピードリームパークがあった。

あとで調べたところ、衣食住を他人に求めず自ら自己完結で行うボランティアの人たちを受け入れているところのようだ。

自分の目で見て、皮膚で感じて、人の話しを聞く。

そんな大切さを気仙沼を訪れて思い出した。