高松港8時12分のフェリーに乗り小一時間で瀬戸内海に浮かぶ直島に着く。
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直ぐに、海の駅なおしまでレンタサイクルし、まずは近くの「007赤い刺青の男記念館」を訪れた。
作品の中に直島がでてくるので、映画を誘致しようということでできた記念館のようだ。
次に向かったのがお目当ての安藤忠雄設計の地中美術館だ。
小さな島とはいえ道路のアップダウンはある。
きつい登りは自転車を押していく、逆に下りのスピードは爽快だ。
美術館前に着いたがまだ開園前で誰もいない。
地図を見ると、駐車場・駐輪場にチケット売り場はまだ先と書いてあった。
そこまで行くと何人かの人たちがチケットの販売を待っていた。
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この美術館は、展示作品はもちろん、建物もアートなので、敷地内はいっさい写真撮影をしてはいけない。
唯一、できるのが、入り口ということで、みんな、ここで撮影をしていた。
中に入る、一番乗りだ。
直島の美しい景観が損なわないようにと、建物の多くが地下に建設されているが、打ちっぱなしのコンクリートが美しい、これらの建物自体が作品なのだ。
クロード・モネの睡蓮が5点、正面の大きな絵画を購入する時点で展示スペースを設計したそうだ。
天井の四辺から自然採光の明かりがやさしい、晴れだったり雨だったり、夏だったり冬だったりと、その時々の明かりで作品の見え方が違うのだろう。
次に向かったのが、ジェームズ・タレルの作品「オープンスカイ」。
飽きることがない、いつまでも見ていられる。
宿泊すれば、日没のナイトプログラムも予約で観れるそうだ、なんとしても次は観てみたい。
作品名を覚えていないが、階段を登り、スクリーンかと思った先に足を踏み入れる不思議な感覚の作品もあった。
ウォルター・デ・マリアの球体は、やはり自然採光によって見る角度を変えるたびに違った光景を見せてくれる。
驚きの連続だ。
地中カフェでは、ビールを頼み、外へ出て、瀬戸海を眺めながらグラスを傾けた、ほっとするひと時だ。
名残惜しいが、限られた時間なので先を行くことにした。
自転車をこぎ、ベネッセミュージアムの現代アートを見学し、本村地区の家プロジェクトに行った。
事前情報を持ち合わせてなく、何気なくそれらしいところに入ったら、若い男の人が、入場券がなきゃダメと、その言い方が感じ良くなかったので、幾つかの外観だけを見て止めた。
礼節をわきまえた話し方をしないと二度と来ない、リピータにはならないと思う。
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昼も過ぎ、腹が減ったので、生協の隣にある山本うどんを探して入った。
肉うどんを注文、ビールもと思ったが自重した。
関東で食べる肉うどんと全く違う、美味い、大盛りにすれば良かったとちょっと後悔。

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次がこれも今回のお目当ての、直島銭湯「Iラブ湯」だ。
外観からして銭湯らしからぬ建物、というか、銭湯には見えない。
タオルは持っていたのだが、シャンプーにソープが無かったので、入浴セットを買った。
脱衣所に続く風呂場とそのアートは興味深いのだが、撮影禁止なのが残念だ。
湯につかり周りを眺めながら、貸し切り状態でアートを楽しんだ。

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直島から高松へのフェリーは、この時期そう多くの便数がない、14時20分の船で帰ることにした。
また、訪れてみたいと思う。