第5CP(99.4km)の十三湖の中の島ポケットパークを出たのが、昼過ぎ、この時は雨は止んでいたが、また降り出し始めた。
次のCPは、中泊町小泊の津軽の像があるところで、CP間は11.1kmだ。
この区間も昨年走っているが、真夜中だったので雰囲気はだいぶ違う。
海沿いの民家から出てきた人が、何しているの?
これから、竜飛崎まで・・・というと、呆れた顔でご苦労様と言われてしまった。
少しづつ、海から離れ始めると登り基調となってきた。
まあ、まだ歩かずに走れている。
途中、コンビニで、ガリガリ君とおにぎりを買い、やはり走りながら食べた。

第6CP(110.5km)の津軽の像に着いたのが、14時30分。
ここまでのコースはハッキリと覚えていた。

この先が未知のコースだ、地図を取り出し確認しながら足を進めた。
山側に入り、思ったより勾配がきついし眠くなってきた。
やがて、再び海に出て、道の駅があったので、ベンチで仮眠したが、5分も寝ていなかったと思う。

暫くは海沿いのコースをアップダウンを繰り返しながら進む、直ぐ近くには野生の猿たち、目を合わせないようにして通り過ぎた。
龍泊ラインの登りはとてもキツカッタ。
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高度を上げるとガスってきて数メートル先が見えない。
眺瞰台、本来は眺めが良いところらしいが、全く景色は臨めない。
立て看板には、7月〇日に熊の出没情報有りと書かれている、速く通り過ぎたいが眠くて眠くて、でも横になる場所もなく寝れない。
フラフラとさ迷いながら、記憶も定かでない。
竜飛崎に入って、突然、津軽海峡冬景色の歌が、ボランティアの方が流してくれた。
ずーっと一人ランだったので、思わず涙ぐんでしまった。
予定では、夕日の竜飛崎のはずだったが、もう真っ暗だった。
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でも、ここまで来れて良かった。
階段国道を下り、これが国道かと思うほどの人家の軒下を通り、第7CP(136.0km)龍飛地区コミュニティセンターに19時59分に着いた。
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激しいアップダウンだったが、この25.5kmに5時間以上もかかってしまった。

第7CPでは炭水化物がもうなくなっていて、コンビニは15km先とのこと、残っていたバナナを頂いて走り始めた。
もう眠い、自分でも蛇行しながら歩いているのが分るが、どうしようもない。
ヘッドランプで地図を照らしても、自分が何処にいるのかさっぱり分からなくなっていた。
そのうち、後ろからきたランナーたちが、このままでは次の関門に間に合わないと言う。
それで目が覚めて、一緒に走った。
そして、左折しなければいけないコースをしばらく真っすぐ走ってしまった。
気が付いて、戻り、走る。
関門アウトがいやなので、全力疾走だった。
第8CP(152.3km)の今別ふれあい文庫に着いたのは、関門時間の6分前、23時24分だった。

tsugaru3

<続く>