食料自給率(カロリーベース)が過去2番目の低さの38%とニュースにありました。
食料自給率とは、食料消費が国産でどの程度まかなえているかを表すもので、裏返せば、食料消費62%が輸入に頼っていることになります。

このニュースに接すると、いつも思い出すのがバーチャルウォーターです。
バーチャルウォーター(仮想水)とは、例えば、わたしが1回に食べる輸入牛250gで表すと良く分かるかと思います。
肉牛を育てるのに、どれだけの穀物と水が必要なのでしょうか?
牛が食べる穀物(例えばトウモロコシ)が育つための水と牛が飲む水です。

トウモロコシ1kgが、育つために必要な水は、1,800リットルと言われています。
牛は、これらの穀物を大量に消費するので、食卓に上がる、今、わたしが食べようとしている肉牛250gに必要な水は、5,150リッターにもなるのです。

食料自給率(カロリーベース)を上げようとすると、酪農する方々が必要になると同時に灌漑用水としての水の確保も重要になるのです。
昨今の豪雨で治水としてのダムの重要性は認識が新たになったかもしれませんが、利水、灌漑用水としてのダム建設には否定的な方がだいぶ多いと思います。

ちなみに、日本は、バーチャルウォーター輸入大国なのです。
なかなか難しい問題ですね。

今、自分が食べているもの、一体いくら水を消費しているのか分かります。
バーチャルウォーター量自動計算(環境省)
 
毎日飲んでいるコーヒー1杯、そのバーチャルウォーターは、210リッターとは・・・。