室内のリフォームをしていて、部屋の片隅に埋もれていたものが次々に出てくる。
そんな一つが、20年ほど前のこの新聞の切り抜きだ。
「あなたの名前のサイン 火星におくりませんか?」
2019-03-13 14.01.32

日本初の火星探査機「のぞみ(PLANET-B)」は、1998年7月4日に内之浦の鹿児島宇宙空間観測所(現在のJAXA内之浦宇宙空間観測所)から打ち上げられたが、その際に募集されたのが、この記事にあるような、名前を火星に届けるというものだった。

我が家でも、家族5人の名前を書いて応募した。
最終的には、270,694人の名前がアルミ板20枚に焼き付けられ、のぞみに搭載されたという。

火星に届いたかどうか、心待ちにしながらもいつの間にか忘れてしまい長い年月が経ってしまった。
この記事を見つけて早速ネット検索したところ、火星まではたどり着くことが出来なかったようだ。

大規模な太陽フレアに遭遇した後、搭載機器の損傷により制御ができず、何度も試みたようだが残念ながら、2003年12月9日、火星周回軌道への投入を断念した。

今は、ほぼ火星の軌道に近い太陽を中心とする軌道上を永久に飛び続ける人工惑星となったと記されていた。
名前が火星には行けなかったのは残念だが、永遠に太陽を回っているというのも良いではないか、ロマンを感じる。
そして何より、のぞみの様々なアクシデントや制御が、その後の「はやぶさ」に行かされているというのが嬉しい。

火星探査機「のぞみ」

ようこそ PLANET-B 『のぞみ』 の世界へ