日付が変わって、レストステーションの鰊御殿を後にする。
しばらくは、十三湖からこっちに向かってくるランナーたちとすれ違う、お互いに、おつかれさま~と言いながら交差する。
あとどの位で鰊御殿ですかと聞いてくるものもいる、もう僅かな距離なのだが聞かずにはおれないのだろう。

すれ違いの分岐、ここから東南の方向に行く、次のエイドはまだ遠い、とりあえずの目標は地図上にある道の駅だ。
真っ暗な道を進む、基本的なコース取りは、歩道が最優先、歩道がなければ路側帯が広いほう、それも無ければ、右側走行だが、あまり片側によっても深夜だと怖い。
道の駅では思った通り、何人か休んでいたが、そのまま通り過ぎる。

霧雨だろうか、さすがに眠くなってきた。
3年前と同じ公園で休むことにする、ここはトイレや駐車場もあるが、周りの景色は暗くわからない。
ベンチで横になる、時刻を確認して目を閉じた。
寝たのかどうか分からないが、目が覚めた、10分ほど過ぎたようなので、トイレをすまし、再び走り始めた。
徐々に空が明るくなってきた。

263㎞のランナーたちとの合流地点を過ぎ、更に行くと集落がある。
115㎞辺りか、再び眠くなってきたので、スクールバスの待合室に入り、横になった。
また、10分ほどで目覚めたが、今度はスッキリした感じがした。
夜明けの岩木山が右手に姿を現した。
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中泊町の総合文化センターエイド(118.5km地点)にやっと着いた、5時25分だった。
温かいコーヒーを頂き、20分ほど休憩して次の太宰治の生家「斜陽館」に向かう。

この間の7.8kmは、なぜか快調だった・・・、と言っても振り返ると10分/km程度なのだ。
コース上の津軽半島は、ため池が多い、ここでもゴミ出しや散歩の人たちに挨拶しながら走った。

斜陽館の前にある金木町観光物産館エイド(126.3km)に着いたのが、7時5分だった。
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五所川原のバイパスを行く、広々として気持ちが良い、ここまで来ると定期的にコンビニがあるので給水の心配はなくなる。
晴れて、右手には今日も岩木山が堂々と姿を見せる。

道の駅つるた(145.6km地点)11時丁度、スポーツプラザ藤崎(156.4㎞地点)が13時22分。
この間にも私設エイドがあり、ご夫婦から、少し濃いめのツユのソーメンを頂いた、ビックリするくらい冷たく美味しかった。
昨日お会いしたご夫婦からは、やはり冷たい飲み物を頂いた、ホント感謝だ。

黒石駅前多目的広場エイド(165km地点)に15時38分。
ここで名物の黒石ツユ焼きそばが美味しくて2杯頂いた。
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こみせ通りを通り、次の田舎館役場前(171.4km地点)へ、もうここまで来れば安心だ。

田んぼアートで有名な田舎館役場に着いたのが、16時47分。

そして、弘前市内にあるゴールのさくらの百貨店、17時55分34秒でゴール。
動いていた時間は、34時間55分34秒、さすがに達成感ありだ。
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階上にある温泉施設で汗を流し、宿泊先のホテルに移動、チェックインしたら、ベッドに倒れこんだ。
目が覚めたら、もう夕食の時間を過ぎており、コンビニで冷やし中華にビール。
食べながら飲んで、2缶目を開けずにまた寝てしまった。

翌朝は、4時に目覚め、温泉につかりながら岩木山をながめ、洗濯をした。
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