目黒雅叙園で「平山郁夫展at百段階段」が開催されている。
年末に北杜市の美術館であの一連の作品シルクロードが鑑賞できると期待していたら、なんと冬季閉鎖中でがっかりしたので、今回はと思って初めて目黒雅叙園というところに行った。
作品は54点と多かったのだが、残念ながら、そのほとんどは、カレンダーになっている素描画で、唯一の大作は「天かける白い橋」瀬戸内しまなみ海道だった。
ただ、大変興味深かったのは、これらの作品が、保存建築となっている百段階段とその階段で結ばれている各部屋に展示されていることだった。
パンフレットによると「昭和の竜宮城」と言われているようで、暗がりのなか果てしなく上に続く百段の階段、それにつながる各部屋は、壁あるいは襖、天井と絵や彫刻が施されており、実に見ごたえがあった。