東京マラソンの参加は、今年で4回目になる。女房も当選したので、夫婦で走るのは3回目になる。
どうしてそんなに当たるのかと聞かれるが、運が良いとしか言いようがない。
毎年、落選しているランナーのことを聞くと、申し訳ない気持ちにもなるが、かと言って、来年、エントリーしないかというと、たぶん、そんなことはない。
やはり、都心を走れる喜びは大きい。
わたしは陸連枠のAブロックからなので、スタート地点までは、わずか43秒で通過できた。
一方、女房は最後尾のKブロックなので、19分14秒かかっていた。
遅いランナーほど途中の関門時間が厳しいわけで、20分のハンデは大きい。
東京マラソンを走るいつもの格好、三度笠の仮装で今回も走った。
1回目に比べると、仮装ランナーが大幅に増えているような気がする。
スタートからは下り基調なので、思っている以上に速くなってしまうので意識して自重しなければならない。
5km付近、防衛省あたりで、走友イケさんの応援を受ける。
エイドにくれたのが肉まん!さすがにまだ食べれない。
感謝して、お腹がすいたら食べようとウエストポーチに括り付けて走った。
皇居から日比谷公園になると、10kmコースと分離される、そこで、スポーツボランティアリーダーをしているエヌさんとハイタッチした。
気温が高めなので給水はしっかりと取る。
給水ボランティアの方々から大きな声援を貰い、それに応えながら走る、これが仮装で走るおおきな醍醐味だ。
足底筋が痛み出したので、休憩を兼ねて、増上寺の手前でトイレに寄った。
併せて、スタート前にも飲んだのだが、痛み止めの薬をまた飲んでしまった。
暫くして、女房とすれ違うことができた。
女房も故障を抱えていたので心配だったが、歩きでなく走っていたので安心した。
沿道からは相変わらず、「三度笠」「忠治」「次郎長」など声がかかる。
今年は、「侍」と書かれたTシャツを合羽の下に着ていたので、「侍」と呼ばれることも多かった。
声をかけられたら、必ず「ありがとう」と返す。
言葉が出ないときでも手を振って、声援に対する感謝の気持ちを伝える。
日比谷公園から銀座へと走る、一段と声援が多くなる。
京橋辺りで走友のエムさんから声援をもらってびっくりしたが、大きな力になった。
人形町辺りでは、マラ完の仲間たちからも応援を貰った、かりんとうが美味しかった。
オフィシャルエイドもこの辺りから、給食が充実してくる。
「パン」「バナナ」「梅干し」「レーズン」などがある。
少しずつだが、口に入れておくと後半に効いてくる、特に汗をかくとナトリウム、カリウムが不足するので、梅干しはありがたい。
浅草、浅草寺を右に曲がると大観衆、そして前方には建設中の東京スカイツリーが見えた。
だいぶ高くなっている、なんでも今週中にはタワーとしては世界一になるそうだ。
水天宮あたりで、ふたたびマラ完仲間の声援を受けた。
そして、女房とまた会うことができた。
ちょうど、エイドで貰ったパンと水を渡した。
まだ歩いていないので一安心だ、故障の痛みもまだ我慢できるようなので、お互いまた走り始めた。
銀座を抜け、35km付近、築地本願寺でケイさんの応援を貰った。
ここからは、いくつか橋があり、そのたびごとにアップダウンがある。
痛みと疲れで、上りは歩いてしまうが、それ以外は走る。
40㎞前では、スポーツボランティア仲間のエイチさんの応援も貰った。
あと2㎞と思ったら、がぜん、力が湧いてきた。
気持ちよくスピードを上げることができる。
京橋で応援してくれたエムさんが、今度はここで声をかけてくれた。
そして、ゴール、4時間18分02秒だった。
フィニッシャータオルを掛けてもらい、完走メダルをもらい、水・バナナ・みかん・ショイジョイと貰った。
預けた荷物を引き取り、着替えながら、女房の位置を携帯電話で調べた。
35㎞地点通過タイムが出たときはホッとした。
関門時間にはまだ十分に時間がある、応援してくれた人たちにツイートした。
女房は、6時間17分03秒でゴール。
わたしたちの東京マラソン2011は、エントリーから当選通知、練習、故障の治療といろいろあったが、楽しく終えることができた。
家族に仲間に感謝の一日だった。