第一回目の東京マラソンが、2007年だった。
それから三年続けて当選し、4年目で初めて抽選に外れた。
そして5回目の大会は当選、昨年の6回目は外れたのだが、障碍者伴走で10kmに参加した。
そして、今年、また、抽選に当たり、走ることが出来た。
まだ一度も当選していない走友もいるので感謝しなければならない。
そして、今年を含んで、当選した5回はいずれも三度笠の仮装姿で走っている。
新宿駅で札幌からの走友二人と7時に待ち合わせし、都庁にある会場に向かった。
ミールコーナーでは、バナナにトマトにショイジョイに東京水を頂き、準備中に完食した。
早々にトイレを済ませ、1時間前にはスタートブロックに移動したが、風が強く寒さが応える。
この時ばかりは、早く皆がきて混み合って欲しいと思った。
30分ほど前には、猪瀬都知事が壇上にあがり、東京オリンピック招致を埼玉・千葉・神奈川県知事たちと一緒にうったえていた。
都庁の上を見上げると青い空が広がっている、9時10分、紙吹雪が舞うなかスタートした。
まったく練習できていないので、6分/kmを目途に足を進めることにしたのだが、やはり、高揚感とともに下り勾配ということもあり、足が前に進んでしまった。
それにしても時々、強い風が吹く。
三度笠が飛ばされそうになるので、手で押さえながらの走りとなった。
相変わらず沿道の応援は多い、「三度笠」「侍」「勘太郎」などと声を掛けてくれる。
これだから、仮装は止められないのだ。
トイレには2回行ったが、ほとんど並ばずに入れた、この参加人数でこれは凄いことだ。
北海道マラソンで知り合った方のグループが私を見つけてくれて大きな声援をおくってくれた、ただただ嬉しい。
ボランティアをしている走友には、水天宮近くの走路観察と入船橋交差点過ぎの給水の二人に会った、しばし立ち止まり話しをしたが、これもまた楽しいひと時だ。
浅草雷門の前ではアスリートたちが声援をおくってくれた、ここを曲がると、東京スカイツリーが見える。
日本橋の手前では、マラソン完走クラブの方たちからも声援を頂いた、1年に一度か二度しか会わない方たちから声を掛けて頂くと嬉しい。
日本橋を過ぎたあたりで、靴底に石が挟まったような違和感があり、立ち止まって、靴底を見たら、ソールのかかと部分が捲れていた。
これは参ったと思いながらも致し方ない、ぎこちないが足を進めた。
銀座を過ぎ、間もなく完成の歌舞伎座では何枚か写真を撮った、あまり立ち止まっていたからだろうか、過ぎゆくランナーが撮りましょうと言ってくれた。
毎度のことだが、入船の交差点から豊洲にかけては足が止まってしまう。
特に今年はひどい、練習不足もさることながら、やはり、強風に耐えて三度笠片手では疲労感がだいぶ違う。
笠を外して走れば良いのだが、せっかくの仮装だからそれでは反則だという気持ちがある。
ビッグサイトが見えてきた。
間もなくゴール。
今年の東京マラソンも終わった。
完走メダルを掛けて貰い、札幌からの走友二人と合流し、記念撮影をした。
シューズのせいか不明だが、走りが悪かったのか、左ひざが痛んできた。
走っている最中も違和感はあったのだが、走後にがくんと来た感じだ。
上手にケアして、また練習を再開したいと思う。
この東京マラソンで、フルマラソン97回目の参加、92回目の完走となった。