気楽に行こうよ ♪

「中年ジョガーの四方山記」、「鷲宮弦代JC」と綴ってきたブログ、またお引越し、還暦を遙かに過ぎ、一生懸命というほどの根性もなく、なるがままに・・・。

公開講座

だます「動物のだまし」

東京大学の公開講座「だます」をテーマにして15講座行われたが、その最終日にあったのが、「動物のだまし」だ。

動物は、生存や繁殖のために様々なだましを行う。

動物の体の色が、生活の場の背景に溶け込むような保護色、ヒラメやカレイなどは見下ろすと海底の砂利などと同化している。

一方見上げた場合はどうか、鳥にしろ魚にしろ、腹が白いものが多い、これはやはり、明るい背景と同化するためなのだ。

ほかに、擬態や偽傷、偽死もあるが、何と言っても「托卵」が面白い。

托卵とは、鳥類における「だまし」の一つで、卵の世話を別の鳥にしてもらうもので、代わりの親は仮親と呼ばれる。

カッコウがウグイスやヨシキリに托卵するのがよく知られている。

仮親がしっかりとカッコウの卵を温める、すると仮親の卵よりも早く孵化する。

孵化したカッコウの雛は、仮親の卵や雛を巣の外に押し出してしまう。

すると、この時点でカッコウの雛は仮親の唯一の雛となるのだ。

カッコウの雛は、仮親の育雛本能に依存して餌をもらい、成長して巣立っていくという、究極のだましなのだ。

だます「食品の偽装」

東京大学の公開講座「食品の偽装-食の安全と安心をめぐる諸問題とその解決策-」が、9月17日の3時間目にあった。

食品の偽装と言うと、食肉の牛ミンチ偽装や賞味期限の改ざん、中国冷凍餃子などのほか、老舗料亭の産地偽装までここ数年でも多くのことがあった。

食品の偽装は古くからある問題で、特に食べ物が足りない時におこった。これらは、怪しげな混ぜ物や代用品を開発する過程で有害物質を食品に利用してしまうということもあったようだ。

偽装に対応する手段としては、偽装鑑別、トレーサビリティなどがあげられる。

ただ、偽装というと聞こえが悪いが、良い意味での「だまし」の代表例として挙げられたのが、カニかまぼこだ。カニ風味のかまぼこだが、しっかりとした表示のもとカニの代用品となっている。

マーガリンなどもバターの代用品で、だましとも言える。

そして、日本古来のものとしては、精進料理が挙げられる。

これなどまさに、肉などを野菜の調理によってだましているわけだ。

だます「刑法における『だまし』」

人をだます犯罪として、いわゆる「悪徳商法」がある。

「絶対に儲かる」「元本は確実に保証する」として、多額の出資を集めるが、その果ては、経営が破たんし、集めた出資金もほとんど返還されない。

これらは毎年のようにニュースになり、詐欺罪が当然成立するように思うが、どうもそうでもないらしい。

詐欺罪とは、行為者に犯意があったことを立証する必要があるのだが、最初から無理に出資金を集めていたということを裁判で証明するのはそう簡単ではないようだ。

そこで、詐欺的な商法ということで、元本保証は出資法で処罰され、訪問販売や通信販売では、一定の重要事項を正確に告げることを義務付ける特定商取引法で処罰の対象となる。

さらに、詐欺罪の成立は、人をだますことで、機械をだますのは該当しない。

すなわち、自動販売機に偽造通貨を入れ、まんまとペットボトルを手に入れても、これは詐欺罪でなく、窃盗罪になる。

また、この講座では、ますます巧妙化してくる振り込め詐欺についても時間が割かれた。

 

だます「『はやぶさ』にみる、だましだましの宇宙船運用術」

昨年の6月、小惑星イトカワの試料をもって、そのカプセルを無事にオーストラリアのウーメラ砂漠に降下させた「はやぶさ」は、わたしも、Ustreamで見ていたので、とても印象深く残っている。

当時のニュースでも、何回もあった「はやぶさ」の危機的な状況を、だましだまし、回復させ帰還させた作業だと言われた。

そんな、JAXAの川口先生の話しは興味深く、聴衆の心をとらえ、面白かった。

「はやぶさ」が騙されるわけではないが、イオンエンジンの寿命がきて、異なるエンジンの機能を保った部位どうしを連動させるという離れ業、実験したことはなく、理論上は可能というレベルでは、やはり、「だましだまし」という言葉がまさに適切なのだろう。

NASAを欺く、一番になるという信念、それをチームが共有した、ここにその素晴らしがあると思う。

だます「だまして分かる脳が身体を操るメカニズム」

身体で覚える運動スキル、身体の方がよく知っているという観点から、事例を交えた話になる。

まず、深刻な記憶障碍(物事を新たに覚えることができなくなる)であるHM氏、おそらく映画にもなった「博士の愛した数式」の主人公のような障害なのだろう。

そのHN氏に鏡に映した手を見ながら図形をなぞるという運動課題を行わせ、最初は上手くいかなくても練習して上達していくそうだ。

そこで、しばらく時間を空けてから、同じことをしてもらう。

運動課題をおこなったことを全く忘れているのだが、できたそうだ。

頭では忘れているのに、身体が覚えていたということだ。

このことを「手続き記憶」と呼ぶ。

「だます」というテーマには、こじ付けがましいが、「理屈じゃない、体で覚えろ」とは、学生時代の部活でよく言われたこと、実際に覚えているのは脳なのだが、身体が覚える。

言いえて妙だ。

だます「錯覚とVR技術」

VRとは、バーチャルリアリティ。

「コンピュータによって作り出された現実」とでもいう意味だという。

現実世界を認識するのは、感覚を通じてであるとすると、このVRによって感覚に錯覚を起こさせるとどうなるのか。

ここに、メタクッキーと呼ばれるシステムがあるそうだ。

http://www.youtube.com/watch?v=Ob-sNMcNQLM

システムを通して見ると、プレーンなクッキーの表面にチョコレートが塗られているように見え、なおかつ、その香りが鼻先から発生すると、これを食べた約80%の人がチョコレートの味がすると答えたそうだ。

VRの技術をだましの技術というのは少し違うのかもしれないが、錯覚を利用するという点では、やはり「だまし」なのだろう。

なかなか面白い講座だった。

だます

おれおれ詐欺に見られるように、「だます」というような犯罪は良くないことだ。

一方で、「だます」ことによるプラスの効果もあるという。

自然界における動植物の擬態、たとえば、カメレオンが周りの色に同化させてあたかもいないように天敵をだます。

先端技術では、人間の感覚をだますバーチャルリアリティ(仮想現実)もそのひとつだ。

だます、錯覚させるという点では、「だまし絵」も人の認知を利用している。

そして、薬のいくつかは、人体をだますことで薬効をもたらしているそうだ。

そんな、「だます」をテーマにした公開講座が東京大学の安田講堂で先週から始まった。

そんな講座について、時間をおくかもしれないが、これから書いていこうと思う。

 

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