NHK朝ドラ「らんまん」が終わった。
「愛の花」の歌詞が見事にシンクロしていて、あいみょんはストーリーを知っていたのかと思ってしまう。
さて、登場は僅かだったが、気になった人物がいる。
同郷の土佐で一緒に学んだ広瀬佑一郎が、久しぶりに会って「小樽の築港工事」が終わって・・・、を聞いて思い出した。
モデルは広井勇博士だ、だいぶ前になるが、北海道の土木遺産を訪ねる機会に恵まれ、小樽港の北防波堤を見学したことがある。
博士が担当した、小樽港築港の第一期工事北防波堤が特に印象に残っている。
博士は、築堤の工法として、スローピングブロックシステム(方塊傾斜積工法)を考案したことでも有名だが、むしろ、わたしが驚いたのは、コンクリートの長期耐久性を検証することが重要と、目標期間を50年に定め、供試体を60,000個も用意したのだ。
結果、不定期ではあるものの、平成12年(2000年)までの100年間にわたり耐久試験は行われたそうで、これらの情報は貴重な財産となり、維持管理などで有効活用されたという。
昔の人は、とにかくスケールがでかい。