気楽に行こうよ ♪

「中年ジョガーの四方山記」、「鷲宮弦代JC」と綴ってきたブログ、またお引越し、古希を過ぎ、一生懸命というほどの根性もなく、なるがままに・・・。

土木・建設・CIM

広井勇博士

NHK朝ドラ「らんまん」が終わった。
「愛の花」の歌詞が見事にシンクロしていて、あいみょんはストーリーを知っていたのかと思ってしまう。

さて、登場は僅かだったが、気になった人物がいる。
同郷の土佐で一緒に学んだ広瀬佑一郎が、久しぶりに会って「小樽の築港工事」が終わって・・・、を聞いて思い出した。

モデルは広井勇博士だ、だいぶ前になるが、北海道の土木遺産を訪ねる機会に恵まれ、小樽港の北防波堤を見学したことがある。
博士が担当した、小樽港築港の第一期工事北防波堤が特に印象に残っている。
博士は、築堤の工法として、スローピングブロックシステム(方塊傾斜積工法)を考案したことでも有名だが、むしろ、わたしが驚いたのは、コンクリートの長期耐久性を検証することが重要と、目標期間を50年に定め、供試体を60,000個も用意したのだ。

結果、不定期ではあるものの、平成12年(2000年)までの100年間にわたり耐久試験は行われたそうで、これらの情報は貴重な財産となり、維持管理などで有効活用されたという。
昔の人は、とにかくスケールがでかい。

南側用水の碑、ポンプ

 今日のランは距離練習がしたくなり、久しぶりに南側用水路のポンプが鎮座しているところまでの往復とした。
久喜市内から葛西用水路沿いの側道を行き、その下流は大落古利根川に至る、幸手市経由で杉戸町だ。
東武日光線の踏切を超えると右手に「南側用水の碑」と「ポンプ」が青空の下に鎮座している。
DSC_4431


DSC_4433

南側用水路は、江戸時代初期の万治3年(1660年)、利根川筋・本川俣村に葛西用水の取水口が作られた際に、その支流として当時の幸手領南側一帯(幸手市から杉戸町を経て春日部市まで)に農業用水を供給するためにもうけられた。
DSC_4427

杉戸町を9.5kmに渡り流れる南側用水路は、大切な農業用水路としての役割を果たすとともに、清らかな水に魚が泳ぎ、沿線の人々の生活に深く係りながら、身近な水辺として親しまれてきたという。

だが、農業用水のパイプライン化により、昭和63年3月に300年あまりに渡る用水路としての役割を終えた。

道路の反対側には「南側用水路水路記念板」がせっちされており、次のように書かれていた。

DSC_4425
『南側用水路の跡地は杉戸町の貴重な都市空間であり、町民共通の財産でもあります。
この貴重な南側用水路の跡地を町民の皆さんにより親しんで頂けるように、散策道として整備したものですが、この場所には、大落し古利根川からの水を用水として取水し、南側の用水を管理するための水門がありましたが、散策道工事によりやむ得ず取り壊すことになったことから、ここに記念として残すものです。』
DSC_4428

ポンプ形式は、立軸軸流ポンプで、ポンプ口径D1000、全揚程3m、揚水量140m3/min)、回転数485rpm、原動機容量110kw、製作年月日は昭和25年3月となっていた。

ここまでの往復で、21.6km。
曇り空から予報に反して青空が広がり、暑かったが、良い練習になった。

20200523
 


下水道展

下水道展、東京と地方の隔年開催、今年は名古屋です。

54
 

タウシュベツ川橋梁

昨秋、訪ねたときのものがこれだ。
PA050122

PA050097

そして、ぜひ、冬にと思い再び訪れることができた。

タウシュベツ川橋梁は、十勝北部の森林資源の開発などのために1937年に作られた旧国鉄士幌線のなかのアーチ橋だ。
その後、ダムの建設により1955年より放置されてきた。

糠平ダムは水力発電のダムで、電力の需要期である冬場は凍結した湖面が沈み、橋が姿を現す。
そして水位が上昇し始める5月頃から橋が沈み始め、夏過ぎには湖底に沈むため、幻の橋ともいわれている。
P2230034

P2230041

旧国鉄士幌線のアーチ橋はいくつもあるが、タウシュベツ川橋梁だけはダムという人工的な要因により使われなくなったため、文化財にはならない。
冬の凍った湖面の氷が、ダムの水位の低下とともに落ちていく、その衝撃を毎年受けながら、徐々に朽ちていくしかない。
P2230046

凍った糠平湖の湖面をスノーシューで行く、軌跡を地図上に落とすとまさに湖のなかだった。
T

橋脚の下部は無筋コンクリートだそうだ。
アーチ構造と相俟って美しく強い。

特に保存されることなく朽ちていくこの橋をまた訪ねてみたいと思っている。
 

システムに関する講習会

あるユーザーの依頼により、CIMについて講習をして欲しいという言われた。
久しく、人前で話すことはなかったのだが、今日から3回に分けて1回45分で話すことにした。

タイトルは、「CALSからCIMへ! 建設情報の変遷」 とした。
これは、CIMはCALSの延長線上で、唐突に出てきたわけでないというこが重要と考えたからだ。

3回の講習はそれぞれサブテーマを決めて話すのだが、資料はまだ今回のものしか作っていない。
3日間とも最初の45分がわたしで、休憩をはさみ次45分は大学の先生によるもので、初回のタイトルは、「情報システムとセキュリティ」だった。
さて、聴衆の反応どんなものだったのかな?
 

先端建設技術セミナー

(一財)先端建設技術センター主催の「先端建設技術セミナー」がイイノホールで開催されたので聴きに行きました。
『次世代社会インフラ用ロボットの開発・導入の推進について』など今まで私にとっては馴染みがないテーマは興味もあり面白く聴きました。
06

そして、お目当ては、「CIM の最新動向と取り組み状況について」だったのですが、どこかで聴いたことがある内容の繰り返しで、正直がっかりしました。
もうちょっと、センターとしての取り組みに踏み込んで話して欲しかったです。
さらに、CIMイコール三次元というスタンスは、私とっては、どうも受け入れがたいものでした。


OCF CIMセミナー2015

CIMセミナーは多く開催されていますが、データの連携という視点はOCFでしかできない内容だと思います。
名古屋では、超満員で、聴講される方はかなり窮屈だったのではないでしょうか。
 45

名古屋開催のセミナー資料はこちら
OCF CIMセミナー2015 名古屋会場 

大阪開催のセミナー資料はこちら
OCF CIMセミナー2015 大阪会場
 
 

CIMを用いた維持管理-COBie入門-

セミナー受講、COBie、大いに興味があります。
 14

BIM成熟度レベル

昨日、欧州CIM技術調査2014報告会が土木学会であったので聴講した。
幾つかのパートの講演があったのだが、そこで初めて聞いたのが、この言葉、BIM Maturity Levels(BIM成熟度レベル)だ。

図になっているのだが、ここに転載して良いか分からないのでリンクを貼っておく。
BIM成熟度レベル 

 レベル分けは、0から3までの4段階で、レベル0は、紙あるいはファイルによる2次元CADデータの交換 となっている。
 今の日本の公共事業では、まだこの段階だ。

そして、レベル1以上は次のようになっている。
レベル1:、標準化途上だが、データ構造やフォーマットを共有している2次元あるいは3次元CAD。CADデータと統合されていないが、コスト情報などが管理されている。

レベル2:属性データを持った3次元BIMツール。コスト情報はERPやミドルウェアによって管理。4D施工進捗シミュレーションや5Dのコスト情報を扱う。英国政府のBIM戦略文書では、BIMレベル2のクリアを再来年の2016としている。

レベル3は、ちょっと訳しづらいので、原文を見て欲しい。

英国が最先端を行っているが、欧州各国もBIMレベル2のクリアを再来年の2016年に設定しているという。

そして欧州各国は民間が主導していて、政府がそれを追認しているとのことで、日本とはスピード感が違う。海外で仕事をするゼネコンやコンサルにとって、これはかなり高いハードルではないのかと思ってしまう。



 

建設コンサルタントの技術者

建設コンサルタントに勤めていたことがあるので、この業界のことは多少気にしています。

先日、建設コンサルタンツ協会から技術者実態調査の結果が公開されました。
 
回答174社/会員428社(回答率40.7%)の男性技術者の年代別内訳は・・・、
 
20代 2,268人(11.8%)
30代 3,697人(19.2%)
40代 6,817人(35.5%)
50代 4,408人(22.9%)
60代 2,031人(10.6%)
合計 19,221人

どうですか、40代は、20代30代の合計人数よりも多いのです。
いびつな年齢構成は今後に大きな問題なると、協会では危機感を強めているそうですが、実際に転職を考えている人たちをみると、同じ業界には行かないと云う若者が結構いるのです。
この問題の解決には困難なハードルが横たわっていると強く感じます。
 

最新コメント
ギャラリー
  • Jubilation vol.5
  • Jubilation vol.5
  • Jubilation vol.5
  • びわ湖マラソン
  • びわ湖マラソン
  • びわ湖マラソン
  • びわ湖マラソン
  • びわ湖マラソン
  • びわ湖マラソン
  • びわ湖マラソン
  • びわ湖マラソン
  • びわ湖マラソン
  • びわ湖マラソン
  • 東京マラソン
  • 東京マラソン
記事検索
アーカイブ
  • ライブドアブログ